iPhoneの「メール」と「メッセージ」の両方で同じメールを受信できたよ
前回の続きです。前回の記事にも追記があるのでそちらから見てください。
iPhone(au)のメール設定はどれが使いやすいのか
これもちょっと複雑なのがメールをどのアプリで使うかなのですが、標準で「メール」アプリと「メッセージ」アプリが入っています。青のアイコンでオーソドックスなメールのスタイルで表示されるのが「メール」。緑のアイコンで、内容が吹き出しの中に表示されるのが「メッセージ」です。基本的には、3Gの電話回線を使って送受信するケータイ用のメールに設計されたのが「メッセージ」、ネット回線(3G / Wi-Fi)を使用して送受信するEメール用に設計されたのが「メール」だと思うのですが、@ezweb.ne.jpのアドレスはどちらにも設定できます。
それぞれのアプリにはどのような違いや利点があるのでしょうか?
「メッセージ」は特定の相手とのやりとりが連続して吹き出しの中に表示されますから、チャットのように見えます。短文をやりとりするときには断然見やすいです。しかし改行を含む長い文章や挿入してある画像は分解されてしまいます。
一方「メール」は保存件数や保存容量が大きく、文字の色や大きさをデザインしたデコメール(HTMLメール)が意図したように表示されます。一件のメールに長い文章が続いているときはこちらの方が見やすいです。
正確に言うと、iPhoneで扱えるメールの種類には、SMSとMMSとiMessageと普通のe-mailがあるんです。これちゃんと理解して使ってる人どれだけいるんでしょうか?まあ単に「使えりゃいいよ」っていう向きには知っておく必要はないかもしれませんが、それぞれどういう挙動をするのか、料金がどうなってくるのかということにも関係するので、基礎知識として記しておきます。結局どの設定がいいのかという結論だけ知りたい人は飛ばしてください。
●SMS(Short Message Service)
SMSに対応している携帯とやりとり出来る。
携帯番号で送受信。テキストのみ。
送信は1通3円(税抜き)の送信料がかかる(同キャリア間の送信は契約プランにより無料の場合あり)。受信は無料。
●MMS(Multimedia Messaging Service)
MMSに対応している携帯やEメールが利用出来る端末とやりとり出来る。
携帯番号orメールアドレスで送受信。写真なども送受信できる。
送受信にはパケット通信料がかかる。
●iMessage
iOS 5を搭載したiPhone、iPad、iPod touchとやりとり出来る。
携帯番号orメールアドレスで送受信。写真なども送受信できる。
送受信にはパケット通信料がかかる。(Wi-Fiの場合はかからない)
auのCメールはSMS、softbankのS!メールはMMSです。
さらに言うとiPhoneでは、LINE,Skype,050+などのアプリでもインターネット経由で同じように通話やメールができたりします。いろいろ選べるのはいいのですが、どれを使おうか相手によって使い分けたりと目移りしてしまいますね。
「メッセージ」アプリの挙動について
「メッセージ」アプリでのSMS/MMS/iMEssageは宛先等の条件に応じて自動的に切り替わります。iMessageになっているかMMS/SMSになっているかは色と表示が変わるので判別できます。iMessageになっていると吹き出しの色が緑から青色に変わります。MMSかSMSのどちらになっているかは見た目では判別できないようです。特にユーザーが意識的に選ぶ必要はないですが、SMSは送信料がかかる*1ので、設定で使わない様にしておいた方がいいでしょう。
iMessageは相手がiPhoneなどのiOSを搭載したapple製品を使っていて、かつiMessageの設定をオンにしている場合に使えるようです。相手がiPhoneでも(当たり前ですが)設定されていないとiMessageでなくMMS/SMSになります。いろいろな友人に実験で送ってみたのですが、電話番号で送った時のみiMessageになる人と、メールアドレスに送ってもiMessageになる人がいました。相手の受信設定に依存するようです。
で、どう設定したのか
auの案内によると「メール」アプリでのリアルタイム受信か、「メッセージ」アプリを利用するか選ぶようなことが書いてありますが、上で見てきたようにどらちも一長一短なので選び難いです。短いメールは「メッセージ」アプリで、長いメールだったら「メール」アプリで開くのが使いやすいわけです。
両方に設定したらどっちからも使えるんじゃないの?そんなことできるのかな?いろいろwebで探してみてもどこにも情報が書いてなかったのですが、やってみたらできましたよ。先に「メール」アプリに受信設定をして、それから「メッセージ」アプリにも設定します。こうすることで同じメールを「メール」アプリからも「メッセージ」アプリからも開くことが出来ます。「メール」アプリはリアルタイム受信ではないので、サーバに新しいメッセージが届いてもpush(自動でダウンロード)されませんが、「メッセージ」アプリに届くのでそれで見て、「メール」で見たいと思ったらアプリを起動して手動でfetch(データを取りにいく)すればいいのです。
ご覧のように、上の画像で「メッセージ」で受信したメールが「メール」にも届いています。
「メール」アプリでの受信を後から設定すると、「メッセージ」アプリではメールが受信できなくなりましたので、設定する順序に注意してください。(※確認していませんが、「メール」アプリがリアルタイム受信でなければ設定の順序はどちらでも構わないかもしれません。)
みなさんどのように使っているのかよくわかりませんが、たぶんこれが一番使いやすい設定なんじゃないかと思います。何か情報があれば教えてください。では。
参考リンク
- アップル - iPhone 4S - メッセージをたくさん、たくさん、たくさん送ろう。
- ASCII.jp:au版iPhone、MMS/ボイスメール対応でSB版に追いついた!
- iPhoneのSMS、MMS、iMessageの違いを把握して使いこなそう! | 酔いどれオヤジのブログwp
- iPhone Eメール(i)とMMS,SMS 違いは?どっち?使い分け方法 iMessageとは? - はてなで泣いた iPhone,iPad,Android,Galaxy,Xperia
- auのiPhoneのメールの設定MMS
- メールアプリとどっちで使う?au iPhone 4SのMMSでEZweb Eメールを使ってみて分かったあれこれ【レポート】(エスマックス) - livedoor ニュース
- iPhoneのメールについて - iPhone 3G Wiki*