私は何を知っているか?

Mark/まあく タイトルはミシェル・ド・モンテーニュ(1533~1592)の言葉 「Que sais-je?(私は何を知っているか?)」

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私たちは、税理士試験の適正化を要望します
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どうせ何も変わらないと思っている人へ

こんにちは。Markです。私はいま、怒っています。
国税庁に、ではなく、声を上げない税理士受験者に、です。
既に署名いただいた60名の皆様は行動を起こした方々なので、言う相手が違うのですが、どうしても伝えたいことがあってこれを書いています。

今の試験はやはり間違っています

先日私は、大原に来年受験する科目の相談に行ってきました。
所得税か法人税か迷っているということで、法人の先生にも試験のことについて、いろいろ伺ってきました。
その中で「今年の試験問題も酷かったそうですが」と振ってみたところ、次のような話がありました。

計算問題では前提条件がおかしく別解が多発、発表する予備校によって解答が割れている状況。
受験者以外の方に向けて説明すると、税理士試験の計算問題は基本的に事例に応じた税金の納付額がいくらになるかを求めるもので一つの答えにたどり着くはずなので、これは試験の問題として成立していないレベルなのです。

理論も「基本的な理解を問う問題をすっ飛ばして、通達レベルの細かい知識を知っているかどうかを問う問題。これから税理士になろうとする人に出す問題ではない。」
「一年間みっちり勉強をやってきて、こんな問題を出されて可哀想だ」とも仰っていました。

試験委員の当たりはずれによって、受かるかどうかが左右されるのはおかしい。
(といっても合格者がいなくなるわけではありませんから、本当に受かるべき実力がある人が落とされて、そうでない人が受かる、可能性があるということです。)
こんな試験は間違っています。


声を上げなければ絶対に変わりませんよ

受験者の間で、おかしな問題が出されることは半ば常識化しており、予備校の講師でさえも頭を抱える。
でも、こういう状況が何年も続いていながら今まで何も変わりませんでした。なぜでしょうか?

声を上げて伝え、抗議しなければ、絶対に変わりません。
どれだけ悔しい思いをして身近な人に話そうが、罵詈雑言を2ちゃんねるに書こうが、伝えたことにはなりませんよ。国の公式見解的には全くなかったことになっています。


だって自分が国税庁の役人だったら、と考えてみてください。
60年間ずっとこのやり方(問題の作成は試験委員に全権委任し、国税庁はタッチしない形式)で来たのだから、特に問題がなければ変える必要がありません。
変えて何か問題が起きて責任を問われることを役人は嫌いますから。
特に今私が要望している、模範解答の発表等は、国からしたら確実に仕事が増えることになりますから、変えざるを得ない状況にならなければ自主的に変えることはないでしょう。


変わらないのは私たちが何もしなかったからです。今あるものを変えるためには、問題にしなければならないのです。

実際に変わった事例

今やっているキャンペーンに比べて遥かに小さなことですし、ほとんどの人は気づいてもいないでしょうが、税理士試験の受験案内にある電卓の規定が私の投書をきっかけに変わりました。

que-sais-je.hatenablog.com


私が国税審議会に手紙を送った次の年に変わりました。
その手紙には、当該の規定について明文化する必要性の説明や、参考として他の試験での事例等の情報もつけて送りました。
別に私の手柄だと見せびらかしたいわけではありません。たまたまタイミングが重なっただけかもしれません。
ただ、役所というのは、然るべきルートで働きかければ割とちゃんと対応します。

成功の鍵は皆様が握っています

今回、税理士試験適正化の要望を出すのに、このような署名活動・キャンペーンの形をとっているのも、一番効果的な成果を得るためです。
当初から開示請求は私一人でもやるつもりでしたが、一人でひっそりやっても誰にも知られず終わる可能性があります。
(今までにも声を上げた人がいても国税審議会に無視されていたという可能性も無くはないです。)
法律に基づく開示請求に対し、国は何らかの決定を出さなければいけませんが、その時に世間の注目が集まっているのといないのとではかかる圧力が違います。


私は、このキャンペーンについて、税理士受験関係以外の友人にも伝え、賛同をお願いしています。
税理士試験とは全く縁のなかった方たちが、理解し、協力してくれています。
肝心の税理士受験者が、諦めて冷ややかでいて、どうするのですか。


まだこのキャンペーンは、この先1ヶ月、2ヶ月かかります。
成功するか否かは、今後皆様一人一人が関心を持ち続けられるかどうかにかかっています。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。

このキャンペーンに関する問合せ

本件に関して連絡がとりたい場合は、以下のblog又はメールアドレスまでお願いします。
このメッセージに対する感想、意見、提案、あなたの周りの反応などもお待ちしています。

http://que-sais-je.hatenablog.com/
mark.temperアットマークgmail.com


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