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私は何を知っているか?

Mark/まあく タイトルはミシェル・ド・モンテーニュ(1533~1592)の言葉 「Que sais-je?(私は何を知っているか?)」

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自衛隊の採用試験に行ってきた

4月某日、自衛隊予備自衛官)の採用試験を受けてきた。なぜ突然私が自衛隊と思われるだろうが、まずは予備自衛官の制度について説明しよう。予備自衛官とは平時は社会人として日常の生活をし、有事や災害等の際に必要に応じて召集され任務に就く、自衛官(非常勤の特別職国家公務員)である。

予備自衛官って何だ?

予備自衛官制度には3種類あり、

このうち即応予備自衛官予備自衛官は正規の自衛隊員を退官した者からなる。そして、非経験者からも成れる予備役が、予備自衛官補(略してヨビジホという)で、規定の訓練を受けた後に予備自衛官になることができる。今回私が受けたのはこのヨビジホである。ヨビジホは採用されると3年以内に5日間で1セットの訓練を10回、計50日受ける。訓練中は日額7900円の手当てが支給される。


予備自衛官制度については、専用のサイトがあるので詳しくはこちらを見ていただくと良い。
陸上自衛隊:予備自衛官制度
予備自衛官 - Wikipedia

募集要項を受け取る

自衛隊には各県毎に地方協力本部(地本)がある。地本は陸・海・空各自衛隊の採用や広報を行う拠点で、駅前等に出張所が事務所を構えている。まずはここに行って募集要項を受け取ればいい。事務所に入り「すいませーん」と声をかけると緑の制服を着たおっさんが出てきた。実は私が地本に訪れたのは去年の採用が終わった直後だった。採用は基本的に年2回となっているが、人員が特別不足していなければ秋は行われないようだ。そういうわけでその時は要綱は受け取れなかったのだが、広報官の人が説明をしてくれ、名前や連絡先を登録した。自衛官希望者には担当の広報官の人がつくようになっているらしい。私は出張所がそう遠くもないので直接訪れたが、自衛隊は若者を確保するべく常時ウェルカム状態なようなので、遠方の人で興味を持っている人は出張所に問い合わせてみれば資料を届けに来てくれるんじゃないかと思う。


広報官のおっさんの話によれば、「アルバイトみたいなもんだから、大学生なんかそういう感覚でくる子もいるよ。」「訓練では実弾射撃もできるしな。」「ためしに受けてみて欲しいんや。もし召集されたって強制されるもんでもないし断ってもいいんやから。」とのこと。実際はどうかわからないがネットで見るには、ヨビジホ自体が広報活動の一環みたいなもんだから実際の訓練もお客様待遇だとの声もある。自衛隊にはいくつかの採用コースがあるが、興味があったら二等陸・海・空士、曹候補生、幹部候補生にも応募して欲しいと言われたが、今は考えていないのでと断る。



それからしばらくして広報官の人から電話がかかってきた。自衛隊では自衛隊の仕事に興味を持ってもらおうと、あるいは市民の自衛隊への理解を広める目的で基地を公開して戦車や護衛艦の搭乗体験、音楽隊のコンサート等のイベントを実施している。友達も誘って来てよ、ということで度々電話がかかってくるようになった。出るのがめんどくさくて放置してても結構な頻度でかかってきたw


これから書く話も含め、地本によって(駐屯地によって)細かいところは違うという話も聞くので、ここに書くのはあくまで私の受けた場所での話だと思って欲しい。

試験当日

当日は試験の行われる駐屯地まで送ってくれるということで、朝6時半に事務所に集合。早っ。その前後は生活が乱れていて普通にしてたらそんな時間に起きるわけがない。結局寝坊はしなかったもののろくに睡眠出来ず出発。服装は別に何も言われなかったし、アルバイト感覚のヨビジだからスーツなんか着ていっても浮くだろうと思い軽めの格好で出かけた。時間丁度についたら最初だったw 広報官に挨拶。やたら「頑張って。しっかりな。」と励まされるw 他に言うことがないんだろうが、もうちょっと具体的なこと言ってくれればいいのにw 私の他に5,6人?だったかな。マイクロバスに乗って出発。駐屯地までは1時間強らしい。



バスが駐屯地に到着。門で確認をとると、迷彩服の女性隊員がバリケードをどかす。脇の小屋には「今日の警衛担当 ○○班」と札が下がっている。おー、本物だ。少しだけテンション上がる。駐屯地内の建物の前でバスを降り中に入って受付。さて受験票を出して・・・あれ、何でみんな持ってんの?確か広報官の人に事務所で提出したはず。当日渡されるもんだと思ってたけど。わけを話して再発行してもらい事なきを得る。後で広報官に聞かされたところによると、数日前に自宅のポストに入れたとのこと。うは、しばらくポスト開けてなかった。この時点でかなりダメな受験者だよね。



受付で渡されたパスケースに受験票を入れ、教室に入る。4つに分かれてたのかな。1つは女子で、十数人いたと思う。ギャルっぽい服装の子もいるぞ。受験者の様子を見ると高校生くらいに見える若い子から頭の薄めなおっさんっぽい人まで。でも見た目よりは若いのかも。それより、あれ、結構みんなスーツなんすけど。そうね、8割くらい。あらー。ま、いいや。いろいろ考えてもしょうがない。こういう場合個人的な経験からいくと一つ気になりだすとどうしようもなくパフォーマンスが低下するので、力が発揮できるように意識的に無視した。



机の上には健康状態の調査票と、薬物使用検査の同意書。記入して待つように言われる。試験官から順に呼び出しを受けた人は身体検査に移ると説明がある。一日結構待ち時間があるので楽にしててくださいと言われ、総合火力演習のビデオが上映された。元々連れ立ってきた人以外は隣の人としゃべるでもなく、私は持参した本を読んでいた。私はなかなか呼び出しがなかった。パスケースの紐の色で何か分けられていたようだがわからなかった。


しっかりと身体検査

ようやく順番となり、駐屯地内の診療所に移動し身体検査を受ける。身体検査はパンツ一枚になる。内容は尿検査、身体測定(身長、体重)、肺活量、視力、色覚、聴力、血液検査、歯、胸部X線、と充実。それから医官の前で簡単な運動をして四肢間接の異常、刺青がないかチェックされる。肺活量とか調べたの何年ぶりだ、中学以来じゃないか。これだけ受けたら診断結果を見たいなと思ったが、本人には通知してくれないとのこと。検査には自衛隊医官と、外部からの応援も来ているようだった。試験官の名札を付けた一般隊員と思われる人も整理を手伝っていて、一人海自の制服を着た小柄な女性もいた。パンツ一枚の男どもを「よーし、じゃあ次これいこっかー」とさばいておりましたw 私も人のこと言えない貧相な体しておりますが、結構皆さんだらしない体でしたね。


口述試験

戻って、次は口述試験に呼び出された。面接だ。最低でも動機くらいは言える様に考えてきたが、そこまで難しい質問もされないだろうと準備はしてこなかったが果たしてどうか。部屋の中から呼ばれるまで、廊下の椅子に座って待つよう試験官に言われる。ほどなくして名前が聞こえ、ノックして入室する。部屋の中にいた物腰落ち着いた感じの男性(40台?)はスーツを来ていた。偉い人なのかな?右に座るもう少し若い女性は制服だった。着席を促され、受験番号、氏名、住所を言うように言われる。「朝早くから大変だったでしょう。どうぞリラックスしてください。」との言葉から始まった。



「なぜ自衛隊に志願しようと思いましたか?」「地本で説明を受けてどう思われましたか?」と質問。健康状態についても聞かれる。これは通院服薬中ということで不安だったのが一通り説明してその場は大丈夫だったろうか。



しきりに気にしている様子だったのが次の一連の質問。やはり採っても馴染めずにやめられてしまうと問題なのだろう。「何か運動はしていますか?」「訓練は集団生活になりますが大丈夫ですか?」「部活動などの経験は?」正直あんまり集団行動は得意じゃないし運動暦もあまり歯ごたえのいい返事ができなかったのだが、とどめは「自衛隊のルールを守ってやっていく自信はありますか?」と。ここは笑顔で「はい」と答えるしかないだろjk



ニュースの中でと言われたのか社会に関することでと言われたのだったか、「あなたが関心を持っていることは何ですか?」と聞かれ、広く来たなーと思ったが、直前に経済の本を読んでいたこともありその周辺のことと、一応北朝鮮ミサイルのことや国防についても心配だと付け加えておいたがどうだったか。



「最後に、何か資格はありますか?」と言われ意外な思いをする。技能採用でもない限り、自衛隊で活用できるような資格はそうないだろうし向こうに関心があるとは思っていなかったのだが、資格を取る姿勢があれば評価できると判断したのかな?資格はいくつかあるので思いついた順に言っていく。食いつきが良かったのはMicrosoft Office Specialistで「パソコンはかなりできるんですね」と。いやー、MOSなんて大したことないのに知らないんだな。名前だけ立派に聞こえるからw 秘書検定忘れてたから言わなかったけど言えばなんか反応あったかな?「以上です」「ありがとうございました」終始なごやかに終了。



部屋での待機中は楽にしているように、煙草に行ってもいいとのことだった。みんなだれてきて、足を組んで携帯をいじくっている人やご飯を食べてる人、寝ている人も。昼休憩。あんまりお腹もすいていなかったが何かいれとかないとと、駐屯地内のコンビニでパンを買う。コンビニには一般的な品揃えのほかに、駐屯地内で生活している隊員向けに迷彩柄のシャツや運動着、柔剣道の装備、かばん類、等の並ぶコーナーもあった。お土産品として自衛隊饅頭やドリンク等オリジナル商品。基地祭とかでも売っているのでこれはスルー。本のコーナーには定期購読者のとりおきも。昼食を食べていると連れてきてもらった地本のおっさんに親しげに声をかけられている受験生もちらほら。うちの広報官はどこに行ったんだか。




適性検査・筆記試験

教室に戻って午後は適性検査。試験官が5,6名入ってきて説明と用紙の配布を行った。説明を読み上げた中年の男性は丁寧な言葉遣いで、自衛隊、と言っても思ったより普通だ。適性検査は2種類。両方で30分。鉛筆で答える。最初のテストは短時間で簡単な問題を答えていく。展開図から立体を選ぶ問題、論理的な思考を計る問題、文章を切ったものを並べ替えて不要な物を選ぶ問題、等。



2つ目のテストは「はい」か「いいえ」のどちらかにチェックをつける。「誰かが自分の悪口を言っている気がする」「周りの人間が自分につらく当たる」とかいう設問に素早く答えていく。こんなのとらえようによってどうとでもとれるよねー、と思いつつバランスよく答えておく。これって何ていう心理検査だろう?自衛隊独自のものではないと思うが。



それから筆記試験。40分。高校入試程度かな。国数英社理の問題が混ざって配置されている。一応数問迷った以外は全問回答できた。解答方式が少し変わっている。解答用紙には5つ○が並んでいて正解だと思うものに(必ず)ボールペンで×をつける。間違えたときは黒く塗りつぶして新しく×をつける。もう一度間違えたときは○を突き抜けるように大きく×。さらに間違えたときは試験官を呼んでくださいとのことだったw



そして最後に作文。時間は30分。横に罫線が引かれた用紙が一枚配られた。テーマによっては、と思ったが、ストレートに予備自衛官補に志願した理由を書くものだった。書き上げた人は退室できるとのことだったが一応最後までいた。回収されているときにたまたま見えた人のはやたら字がでかかったw




最初はこれで終わりとの話だったが、最後にもう一度身体検査を受けたところにいくと言われた。医官の問診を受けただけであっという間に終わった。これで全て終わったのだが、帰りも送りの車があるのですぐには帰れなかった。最初の方に終わったため1時間近くも待たされてしまった。帰りの車は地本のバンだった。ちなみに自衛隊車両ってナンバーが特殊なのね。数字だけの長細いプレートだった。同乗した人は予備役でない採用も受ける予定らしく広報官とそういう話をしていた。不況のあおりを受けて自衛隊の応募者は増えていると言う話を聞くが結果はどうなるか。追って報告したい。