私は何を知っているか?

Mark/まあく タイトルはミシェル・ド・モンテーニュ(1533~1592)の言葉 「Que sais-je?(私は何を知っているか?)」

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新聞は何を言っているか

政治的な事柄を右だ、左だと単純な評価軸の上に並べてラベリングすることは好まないが、こうもはっきりと立場が分かれるとそういう分類も合理的かと思いもする。左翼側から朝日、毎日、読売、産経、と各紙の社説を並べてみるとその差は歴然とする。何も考えずに漫然と特定の紙だけを読み続けることがいかに危険であるかわかるだろう。

私は比較的新聞を読むほうだと思っているが、複数紙の社説を比較して見るまでしたことは実はあまりない。この本は産経新聞の編集であるが、トピック毎に各紙の社説を抜粋して載せた後、冷静に主張を分析している。この姿勢は見上げたもので、重要法案の国会審議中や、終戦記念日歴史認識が問題に挙がった時など節目節目に書かれる社説には新聞社の主張が見事に分かれていることがよくわかる。

それにしても酷いなと思うのは某左巻きな新聞のことであるが、ただただ隣国に配慮して、謝罪と賠償を以ってご機嫌を損ねないように、何か国の新しい方針が示されようものならやれ国家が市民を脅かすだの戦時体制の再来だの。軍事の匂いのするものが登場すればたちまちアレルギーを起こし議論をすることすら問題であるかのように喧伝する。一体どこの国の新聞なのかと、どこまでこの国をずたずたにしたいのかと言いたくなる。

言うまでもないことだが、国家のないところに基本的人権も明るい平和な未来も存在し得ない。この国の執るべき、長期的スパンでの国益に繋がる政策を為政者が行える様、新聞はくだらない揚げ足取りをするのではなく国民に論点を喚起する報道をしてもらいたい。


ところで右翼とか左翼という言葉って一体何を意味しているんだろう、と思った(考えたい)ときにはこの一冊をお勧めする。右翼・左翼という言葉の由来から、各国での歴史を辿り(当然時代と場所が違えば右翼・左翼の定義も違ってくる)疑問をすっきりさせてくれると思う。